住宅性能を評価するための住宅性能表示制度とは?等級についても解説します!

みなさんは、住宅性能表示制度という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
住宅によって、耐久性や防犯性など、様々な性能が異なります。
それらの性能をまとめて表示する制度を住宅性能表示制度と呼びます。
今回は、住宅性能表示制度の概要とその等級について解説します。
ぜひ参考にしてください。

□住宅性能表示制度について

住宅性能表示制度とは、先ほども述べたとおり、住宅の様々な性能についてまとめて表示する制度を指します。
具体的な項目は以下の通りです。

・構造の安定に関すること
・火災時の安全に関すること
・劣化の軽減に関すること
・維持管理・更新への配慮に関すること
・温熱環境に関すること
・空気環境に関すること
・光・視環境に関すること
・音環境に関すること
・高齢者等への配慮に関すること
・防犯に関すること

住宅性能表示制度のメリットとして、以下の2点が挙げられます。

1点目は、さまざまな手続きがスムーズに行える点です。

住宅の性能を項目ごとに可視化することで、住宅の売買契約の際や、何かトラブルが起こった際の手続きなどがスムーズに行えます。

2点目は、住宅ローンを組む際の費用や、保険料が減額される場合がある点です。

住宅性能表示制度によって示される性能が高い場合は、住宅ローンの手続き費用や各種保険料が減額されることがあります。

例えば、断熱性が優れていれば火災保険料が、耐震性が優れていれば地震保険料が減額されます。

また、住宅性能表示制度によって、住宅ローンを組む際の手続きが一部免除されて、その分の費用を抑えられることがあります。

□住宅性能表示制度の等級について

住宅性能表示制度では、住宅の各性能が等級によってランク分けされています。

今回はその中の1つ、構造の安定に関係する、耐震等級を紹介します。

耐震等級は、その名の通り地震に対する耐久性を示す等級です。
耐震等級は、1〜3の3段階あり、一般的な戸建ては1、公共施設が2、警察や消防署が3となっています。

具体的な強度に関しては、等級1は、数百年に一度の地震(震度7程度)に対して倒壊しない、数十年に一度の地震(震度5程度)に対して損傷しない程度の耐震性能であるとされています。
等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強度となっています。

□まとめ

今回は、住宅性能表示制度の概要とその等級について解説しました。
住宅性能表示制度を活用して、理想の家づくりに一歩近づいてください。
何かわからないことがあった方や、注文住宅をお考えの方は当社にご相談ください。

注文住宅をお考えの方へ!建ぺい率と容積率とは何かについて解説します!

注文住宅を検討中の方の中は、建ぺい率や容積率という言葉を聞いたことがある方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
住宅を建てる際に、これらの言葉の意味を理解しておくことで、手続きをスムーズに行えます。
そこで今回は、建ぺい率や容積率の意味と緩和規定などについて解説します。
ぜひ参考にしてください。

□建ぺい率と容積率とは何か

*建ぺい率とは

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合を表します。
建築面積とは、わかりやすく言うと、建物の1階の床面積のことです。

建ぺい率は、以下の方法で計算します。
建ぺい率=建築面積÷敷地面積×100

敷地面積が100ヘイホーメートル、建築面積が60ヘイホーメートルの場合、建ぺい率は60パーセントとなります。

また、建ぺい率には制限があります。
その理由としては、火事の際に炎が燃え広がるのを防ぐためや、周りの住宅へ日光を確保するためなどが挙げられます。
具体的な制限の基準は、地域によって、30パーセントから80パーセントと異なります。

*容積率とは

容積率とは、敷地面積に対する床面積の合計の割合を表します。
床面積の合計とは、1階、2階、3階...と住宅の全ての階の床面積の合計を指します。

容積率は、以下の方法で計算します。
容積率=床面積の合計÷敷地面積×100

敷地面積が100㎡、1階の床面積が50㎡、2階の床面積が40㎡の場合、容積率は90パーセントとなります。

また、容積率も、建ぺい率と同様に制限があります。
こちらも、地域によって基準が異なり、50パーセントから1000パーセントまで様々です。

□緩和規定の例

先ほど、建ぺい率や容積率には、制限があると説明しました。
しかし、一定の条件を満たせば、これらの制限が緩和されるという規定があります。
ここでは、緩和規定の例を2点紹介します。

1点目は、住宅の立地による緩和です。

例えば、防災地域に立地する住宅は建ぺい率が10パーセント緩和などがあります。

2点目は、特別な間取りによる緩和です。

ベランダや車庫など一部の間取りには、建ぺい率と容積率に加えられない部分があります。
例えば、ベランダは突き出している部分が1メートル以下の場合は、加算されません。
また、車庫は建築面積の1/5までが加算されません。
これらの他にも、建ぺい率と容積率に加算されない間取りの例はいくつか存在します。

□まとめ

今回は、建ぺい率や容積率の意味と緩和規定などについて解説しました。
今回の情報を参考にして、理想の家づくりを実現させてください。
何かわからないことがある方や、注文住宅をお考えの方は、当社にご相談ください。

人が快適に過ごせる温度は何度?冷暖房に頼らない方法もご紹介!

「人が快適に過ごせる温度について知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
新しいマイホームで快適に過ごすためには、室内の温度はもちろん、湿度も重要になります。
そこで今回は、快適に過ごせる室内の温度と湿度を、冷暖房をなるべく使わずに快適な温度にする方法と併せてご紹介します。

□快適に過ごせる室内の温度と湿度とは?

ここでは、快適に過ごせる室内の温度と湿度についてご紹介します。
夏場では、温度が25度から28度、湿度が40パーセントから60パーセントといわれています。
また、冬場では、温度が18度から22度、湿度が55パーセントから65パーセントが目安となります。

温度については、夏場と冬場の間で7度ほど違いがあります。
このことからも、1年を通して一定の温度を保てば良いというわけではないことがわかります。

快適な湿度が冬場の方が高いのは、冬場の外気が乾燥していることや、気温が低いために高い湿度による不快感が少ないことが原因です。
逆に夏場は気温が高く、湿度が高くなればなるほどじめじめとしてしまうため、湿度は低めの方が良いでしょう。

しかし、快適な温度や湿度には個人差があり、そのときの体調によっても異なるため、自分でうまく調節することが重要です。

□冷暖房をなるべく使わずに快適な温度にする方法とは?

ここでは、冷暖房をなるべく使わずに快適な温度にする方法についてご紹介します。

*冷房を使わずに温度を下げる方法について

冷房を使わずに温度を下げる方法を2つご紹介します。

1つ目は、窓を開けて換気することです。
家に2つの窓が対角線上にあれば、それらを開けることで風が通りやすくなり、換気を効率的に行えます。
窓が1か所しかない場合は、換気扇を回したり、部屋のドアを開けたりするだけでも空気の通り道がつくれます。

2つ目は、遮光カーテンや遮光フィルムを使うことです。
遮光カーテンによって直射日光を遮ることで、室内の温度が上がるのを防げます。
また、カーテンを閉めることで室内が暗くなってしまうことを避けたい場合は、遮光フィルムを窓に貼ることもおすすめです。

*暖房を使わずに温度を上げる方法について

暖房を使わずに温度を上げる方法を2つご紹介します。

1つ目は、カーテンを厚手のものに変えることです。
厚手のカーテンを使えば、冷気を遮断しつつ、暖めた室内の空気が窓から逃げるのを防げます。

2つ目は、湿度を上げることです。
加湿器を使ったり、濡れたタオルを干したりして湿度を上げると、体感温度も上げられます。

□まとめ

本記事では、人が快適に過ごせる室内の温度と湿度を、冷暖房をなるべく使わずに快適な温度にする方法と併せて解説しました。
今回紹介したことを参考に、新居での快適な暮らしを実現させてくださいね。
年中快適に過ごせる家に住みたいとお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。