引き渡し後のアフター点検

本日は昨年9月にお引き渡しした長沼のお客様宅に定期点検に行って来ました

住宅の引き渡し後に定期的に点検を行うのは当たり前ですね

弊社では定期点検の予定が冬期間に無くても

追加で冬期間に点検を行う様にしております

【何故寒い日に点検するのか?】

それは冬期間の家の床や壁、天井の温度差を確認するためです

さらに見えない瑕疵が無いかの確認も出来るからです

ではどの様に確認するのか?

弊社ではサーモグラフィーカメラを使って家の状態をチェックします

目に見えない物を見える化してくれる優れものです

定期点検ではどうしても見える所ばかり気になりますよね

例えば乾燥による壁や天井の隙間、建具の調整、その他もろもろです

弊社では常々見えない所が大切であると考えておりますので

見えない温度差をチェックして問題が無いかを確認します

サーモグラフィーの画像ではわずかな温度差も色が違っています

ほぼ問題ない範囲なのですが実際に何度なのかを確認しないと安心できませんね

本日計測した天井、壁、床の温度はだいたい21~22度でしたので安定していますね

点検した午前10時の外気温は-3度で、室温は24度前後です

一番寒い1月の外気温-15度前後とは違いますが十分に確認できます

お客様にも確認しましたが大変暖かく快適だとのお言葉をいただきました

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【冬に室温が30度にもなるオーバーヒート現象】

建設地の長沼町は比較的雪の少ない地域ですので晴れている日も多い様で

天気の良い日は太陽光のおかげで室温が30度近くなるそうです

オーバーヒートしていますね(汗)

詳しく聞いてみると天気の良い日でも暖房設備を止めなかったそうです・・・

年配のお客様なので夜に寒くなったら嫌だから付けっぱなしだとの事でした・・・

どうりで天井や壁の隙間が大きいなと思いました(笑)

住まわれる方の暖房に対する意識が少し違うだけで

随分と差がでるなと実感した次第です

私の自宅も天気の良い日は室温が27度~28度になる事もあります

もちろん暖房は朝のうちに停止しているのですが

太陽光のエネルギーが大きいのです

サッシのガラスでLow-Eガラスの日射取得を高めるために南面はクリア―として

他の面はグリーン等にする事が省エネ性能にかかわると言われております

お客様にはその事をお伝えしておりますが一つ言われた事が

南面の大きな窓が道路から見えるので少し気になるとの事でした

今回での反省は、南面も日射取得は考慮せずにLow-Eグリーンを使うべきであった事ですね

グリーンを採用しておけば通行人の視線も少し遮ってくれますし

冬の室温上昇を少し抑えてくれたのかな?と考えます。

これは建設地や近隣の状況にもよりますので悩ましい所ではありますね

【室温上昇を抑える方法】

オーバーヒート現象を抑える事はできないのか?

答えは「出来ます」

ではどうしたら良いのか?

室温の上昇で熱エネルギーは天井、壁、床に蓄積されます

しかし一般的に使われている建材等は蓄熱性能は低いのです

蓄熱しないでそのまま放出しますので室温は上がります

そこで蓄熱性能の高い建材等を使うことで日中の室温上昇を抑えて

さらに夕方から室温が低くなって来ると放熱してくれます

しかし蓄熱してくれる建材はコストが高いので中々使う事が出来ません

またリビングの床を一部だけ土間タイルとして蓄熱する工夫をしている工務店さんもいらっしゃいますね

他にも色々と対策はありますがこれくらいにしておきますね

【快適な室温は人それぞれ】

お客様が快適と感じる室温はそれぞれです

北海道にお住いの方は24度くらいないと暖かいとは感じないかもしれませんね

年配の方は25度以上だとおっしゃる方もいらっしゃいますね

省エネを考えると高い室温設定は無駄使いとなってしまうのでしょうか?

省エネ性能の計算で設定する室温は21度前後だと思います

21度だと床暖房であれば暖かいと感じるでしょうね

もしくは家事などで動いていれば暖かいですね

しかし夜にゆっくり座って過ごしている時はどうでしょうか?

私の場合は夜に椅子に座っていると21度では寒く感じます

では何度からかと言うと23度から暖かいと感じます

21度でも十分暖かいと感じる方にはお叱りを受けるかも知れませんね

これは私個人の感想ですので深く追求しないで下さいね(汗)

何が言いたいかというと快適な室温は人それぞれであり

高断熱高気密の住宅にお住いの方はすでに省エネを実践しているという事です

快適な家づくりは弊社におまかせください!

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